投資を始めるときに悩んでしまうのが「つみたてNISAとiDeCoはどちらがいいのか?」ではないでしょうか?
実際にこの2つの仕組みは似ていますし、なんだかよく分かりませんよね。
そんな私も2021年7月につみたてNISAをはじめました!
そこで今回は、私と同じように悩んでいる主婦に向けて、どの制度を使うのがベストなのかをお伝えします。
少しでもお役に立てると嬉しいので、ぜひ最後までお読みくださいね。
※※本記事は2021年8月時点での情報です。
主婦にはつみたてNISAがオススメです
結論から言いますと、主婦にはつみたてNISAがオススメです。
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金融庁の基準を満たした投資信託に
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少額から長期間コツコツ積立られて主婦にはつみたてNISAがオススメです
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いつでも引き出せる
の3点が大きな理由です。
なお収入の少ない主婦ならつみたてNISA一択ですが、フルタイムで働いている主婦でしたら、他の制度も検討の余地ありですよ。
NISA制度とiDeCoをカンタンに解説
「主婦にはつみたてNISAがおすすめです」と言われても「本当に?」「デメリットはないの?」と思いませんか?
もちろんデメリットもあります。
ここではNISA制度とiDeCoについて、カンタンにまとめています。
NISAとは
■概要
NISA制度とは、投資で得られた利益に対する税金が免除される制度です。
NISA制度には「NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA(子ども用)」の3種類があり、ここでご説明するのはNISA制度の中の「NISA」になります。
NISAは、毎年120万円ぶんの投資額に対して、利益が出た場合の税金20.315%が5年間免除される制度です。
NISA口座はつみたてNISAに比べて、1年間の税金がかからない投資額が多く、税金がかからない期間が短いのが特徴です。
たとえば国内株式を購入して配当金が得られたとき、通常なら税金として20.315%が差し引かれます。
ところがNISA口座内でその株を保有していれば、購入してから5年間は配当金に税金がかからないことに。
Aという株からの配当金が10万円だったとすると、本来なら20,315円の税金が差し引かれ、約8万円しか受け取れません。
ところがNISA口座で運用していれば、あなたは10万円そっくりそのまま受け取れるのです。
メリット
配当金だけでなく売買益の税金も免除されますので、短期間で売買を繰り返すなら最もおトクです。
ただしこの記事をご覧の人は、株を売ったり買ったりしてお金を増やそうとしている訳ではないと思いますので、あまりメリットには感じられないかもしれませんね。
デメリット
NISAは投資の利益に対してかかる税金のみが免除されます。
iDeCoのように、毎年支払っている所得税と住民税が安くなることはありません。
また、購入してから5年間しか税金が免除されないので、投資信託などの長期積立には不向きです。
つみたてNISAとは
■概要
つみたてNISAもNISA同様、投資で得られた利益に対してかかるはずの税金20.315%が免除される制度です。
年間40万円ぶんの投資額に対して、20年間税金がかかりません。
つみたてNISAは、1年間に投資できる金額が少なく、税金がかからない期間が長く設定されているのが特徴です。
メリット
つみたてNISAの対象となるのは、金融庁の基準を満たした投資信託のみ。
その基準は「分散投資ができて、手数料が低く、運用が安定している」ことです。
「ダマされないか心配…」という投資初心者でも、つみたてNISAで運用できる投資信託を選べばひとまず安心です。
また、税金がかからない期間が20年間と長期に及ぶこともメリットのひとつ。
たとえば2021年につみたてNISAで投資信託を購入したら、2041年までの利益に対する税金は払わなくてよいのです。
デメリット
年間の非課税枠が40万円ですので、40万円を超えたぶんの利益には税金がかかります。
多くのお金を投資したい人には不向きな制度なのです。
またiDeCoのように、毎年支払っている所得税と住民税が安くなることはありません。
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iDeCoとは
■概要
iDeCoとは、利益にかかる税金20.315%がかからず、さらにその年の所得税と翌年の住民税が軽減される制度です。
NISAでは選べなかった定期預金や保険商品も選択可能。
積み立られる上限は、年額27.6万円(専業主婦の場合)です。
メリット
利益に対する税金が免除されるだけでなく、所得税や住民税などが安くなります。
働いている人は毎月給与から税金が天引きされていますよね。
源泉所得税と住民税です。
iDeCoに加入すると、これらの税金が安くなるのです。
それも、自分で年末調整を行う必要すらありません。
会社で行われる年末調整の際に「小規模企業共済等掛金払込証明書」という書類を提出するだけ。
デメリット
iDeCoは各種手数料がかかります。
たとえば、
iDeCoを始めるときにかかる「加入時手数料」は2,829円。
積み立てたお金を引き出すときにかかる「給付事務手数料」は440円/回。
口座管理手数料は最低171円/月(金融機関による)。
上記のように、お金を動かすたびに何らかの手数料が必要になります。
投資信託を選択した場合は、追加で信託報酬も発生することに。
もう一つのデメリットは、60歳まで引き出せないことです。
iDeCoは老後資金を増やすという目的で創立されました。
そのため原則として、積み立てたお金は途中で換金ができません。
万が一、大黒柱である夫が長期入院したりリストラされたりしてお金が必要になっても、iDeCoからは引き出せないのです。
主婦にiDeCoよりもつみたてNISAをオススメする理由
主婦の私がiDeCoよりつみたてNISAが良いかな〜っと思った理由をお話します。
私は現在「つみたてNISA」のみですが、前述した通りiDeCoとつみたてNISAは併用できますので、その辺りも検討してみてはいかがでしょうか。
毎月の手数料がかからない
iDeCoとつみたてNISAで絶対に知っておかなければならないこと。それは手数料の違いです。
iDeCoを選択すると、毎月必ず171円以上の口座管理手数料が発生します。
けれど実はこの171円が、あなたの資産を目減りさせていくかもしれないのです。
171円/月→年間2,052円。
つまり年間2,052円以上の利益を生まなければ、あなたの資産は目減りするということです。
対してつみたてNISAでは、金融機関をじょうずに選べば、口座管理手数料0円で運用できます。
もし20年間投資信託を運用するとしたら、口座管理手数料だけで4万円以上の差が生まれてしまうのです。
配偶者控除を受けている主婦がiDeCoを使ってもオトクにならない
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと専業主婦か扶養控除の範囲内で働いている人でしょう。
つまり、所得税も住民税も、払っていないかとても安い金額のはずです。
iDeCoでは掛け金に応じて所得税や住民税が減額されますが、そもそも支払っている税金が安い主婦ですと、その恩恵はほとんど受けられないということです。
「夫の税金は減らせないの?」という疑問が湧いてきますよね。
もしあなた名義のiDeCoの積立金が夫の給料から出ていたとしても、夫の税金は減りません。
夫の税金を減らしたいなら、夫名義のiDeCoを運用する必要があります。
いつでも解約可能
つみたてNISAはいつでも解約が可能です。
ですから「マイホームの頭金に」「夫婦の海外旅行に」など、使い方はさまざま。
まとまったお金が必要になったとき、貯金から下ろさずに済むのは心強いですね。
iDeCoは60歳まで解約できませんので、流動性に欠けると言えそうです。
つみたてNISAをセミナーで勉強する!
私は賢くないので、つみたてNISAを楽天証券ではじめるまでに、多くに本雑誌を読んだり、資産運用に関する無料セミナーにも出て勉強しました。
ビビりでもあり、勧誘とかも怖いのでかなり調べて「無料セミナー」も探しました(笑)。
ネット上にある情報や本だけでは理解できない・安心できないと私のように感じる方は、資産運用初心者向けのセミナーもオススメです。
つみたてNISAだけでなく、老後に向けた基本的な資産運用についても学べたのでよかったですよ。
あわせて読みたい
主婦の私がつみたてNISAを勉強するために見た動画
記事の中でも書きましたが、私はかなり慎重派で少しでもリスクがあるのなら、投資なんてしない方が良いと思うタイプでした。
なので、つみたてNISAをはじめる前にたくさん本を読んだし、動画も見ました。
ここでは、投資初心者の私でも「わかりやすかった!」と感じ今も勉強させてもらっているYouTube動画(チャンネル)をご紹介しておきます。
つみたてシータ
主婦はつみたてNISAでお金を増やそう
主婦が初めて投資をするなら、つみたてNISAがオススメです。
今回ご紹介したように、「NISAは短期的な売買に向いている」「iDeCoは所得税や住民税をたくさん払っている人に向いている」商品です。
一方でつみたてNISAは「基準を満たした投資信託のみで投資初心者でも安心」「長期運用が前提」「いつでも引き出せる」という特徴を持っており、主婦に最適。
ただし、これから自分で税金を払うほど働く予定がある(たとえばフルタイムで働く)のなら、iDeCoを検討してもいいのかも。
ご自身の現在と未来をよく考えた上で、最適な制度を選んでくださいね。
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